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YouTube投稿第9弾は、またまた自作小説をサウンドノベル風にしてみました。
しかも今回の作品はこのための書下ろしです。 BGMと効果音を入れ、背景も写真を使いました。 だんだんサウンドノベルっぽくなってきました。 それではお楽しみください。 サウンドノベル「生きペディア」 [テーマ:ショート・ストーリー | ジャンル:小説・文学] |
YouTube投稿第7弾です。
「祝30000HITS」の冒頭に書いた勝手に作った都市伝説「風呂の鏡」をサウンドノベル風にしてみました。 本当は風呂の写真とかを背景にしたかったのですが、そこまで技術がありません。 まだまだ勉強ですね。 それではお楽しみください。 都市伝説「風呂の鏡」 [テーマ:YouTube動画だよ | ジャンル:ブログ] |
YouTube投稿第4弾です。
このブログにも以前掲載した自作小説「一+二=三」をサウンドノベル風にしてみました。 サウンドノベルなんて言うと大袈裟ですが。 本文をスライドショー化してBGMをつけただけですので。 本格的なサウンドノベルは、背景とかも写真や挿絵を取り込んでいますが、僕のはそんな凝ったつくりじゃありません。 背景は一色のベタ塗りです。 作り方は、前回のスライドショーの字幕を作った方法で、まずペイントで背景をベタ塗りで作ります。 そこに原稿をコピーしてペイントの文字入力機能を選択し、貼り付けます。 縦書きにもボタン一つで出来ます。 そうやって一枚一枚アニメでいうセル画のようなコマをどんどん作っていきます。 これが大変。 全部で70コマぐらいあるのですが、セル作りだけで2時間ぐらいかかりました。 そしてつくったセルをいつもの「Windowsムービーメーカー」に取り込み、BGMをつけます。 ところが、デフォルトでは1コマにつき再生時間が5秒なのですが、そうすると全体で6分以上になってしまい、考えていた曲では全然長さが足りません。 しかも今回はわりと長い文章もあるので5秒だと短すぎて読みづらいものもあり、もっと時間を長くしたい。 仕方ないので、2曲をつなぐことにしました。 でも仕上がりを見ると、そうしてよかったと思いました。 それではお楽しみください。 「一+二=三」 |
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「火」を読んでいない方はこちら 「水」を読んでいない方はこちら 「木」を読んでいない方はこちら 「金」を読んでいない方はこちら 「土選びから始まるわけですよ。なんといっても陶芸は土によって決まりますから」 井川がローカルTV局のインタビューに答えて言う。 「なるほど、やっぱり土にもいい土、悪い土があるのですね?」 レポーターの女性が目の前の作業台の上に乗った土の塊をつつきながら言う。 「もちろんです。土を選ぶ技術、こねる技術、かたどる技術、その他様々な技術が結集して、ようやく一つの作品が出来上がるのです。どれか一つが欠けてもいい作品は出来ません」 井川が力説するのをレポーターは真剣な表情で頷いている。 「井川さん、今日はどうもありがとうございました」 井川に一礼し、レポーターはカメラに向き直り、 「それでは『いきいきサタモ二』来週は水墨画家の十条さんの工房におじゃまします。また来週!」 収録が終わり、スタッフが機材を片付け始める。 「今日は本当にご協力ありがとうございました」 ディレクターが改めて井川のもとに挨拶に来る。 「いやあ、こちらこそいい宣伝になります。陶芸家なんて言うと聞こえはいいですが、ほとんど陶芸教室で食っているようなものですから」 井川は芸術家や職人ぶったところが無く、気さくに言った。 「そうですね、放送を見て生徒さんが増えたら僕達も伺った甲斐があります」 ディレクターは笑顔でそう言い残し、スタッフ達と工房を出て行った。 皆が出て行った後、一人残った井川が呟く。 「まったく……芸能人にでもなったつもりか」 「山さん、やっとわかりましたよ」 写真を片手に刑事部屋に駆け込んできた順二。 「男の名前は花山金太郎。年齢は25歳。ローン会社アイクルの社員です」 「どこに住んでる?」 「都内の会社の寮ですね、先程会社の方に電話したら今日は既に外回りの営業に出ています」 「行く先は?」 「聞きだしてあります」 「よしいくぞ」 W山田刑事はそろって刑事部屋を飛び出していった。 |
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「火」を読んでいない方はこちら 「水」を読んでいない方はこちら 「木」を読んでいない方はこちら 「金融道十ヶ条唱和!」 「一つ!借りたくないと思う人に貸すべし!借りたいと思う人にはさらに貸すべし!」 「一つ!!借りたくないと思う人に貸すべし!!借りたいと思う人にはさらに貸すべし!!」 花村は朝礼時のこの日課が嫌いだった。 「こんなことしてる暇があったら飛び込み営業の一つでもやっていたいよ」 唱和しているかのように大口を開けながら、小声でそう呟く。 「大体なんだよ、金融道って。漫画かよ」 周りの社員は皆、真面目に唱和しているために、花村の社内批判は全く聞こえていない。 15分かけて十ヶ条を唱和したあと、これも恒例の営業所長の話が15分続く。 計30分、15人いるこの営業所の社員全員が無意味な時間を過ごす。 「えーそれでは最後に、先月の営業成績トップの者を表彰したいと思う」 これも月に一度の恒例で、前の月の成績がもっとも優秀だった者に、所長自ら金一封を社員全員の前で渡す。 「花村金太郎君、前へ来たまえ!」 花村はこの表彰も嫌いだった。 花村はこの営業所内ではかなり優秀な方で、この表彰制度が始まって以来、一年半の間に実に16回も表彰を受けていた。 表彰を受けること自体は名誉なことと思っているが、皆の前で大きな声で名前を呼ばれるのが恥ずかしくて仕方が無かった。 花村は自分の名前が嫌いだった。 子供の頃は名前のことでよくからかわれた。 からかう相手には、抵抗すればするほどエスカレートすることが分かっていた花村は、平気なふりをしていたが、内心はいつも名前のことで悩んでいた。 それは大人になっても変わらないどころか、どんどん人前で名前を呼ばれることが恥ずかしくなっていった。 何度か両親に自分の名前の由来を尋ねてみたが、花村が名前を気にするようになった思春期には既に他界していた祖父が付けたものらしく、両親も由来は分からないという。 (なんていいかげんな親だ。自分の息子のことなのに) 花村を一層いらだたせるのは、彼の妹には美紗子という美しい名前が、しかも両親によって付けられていることだった。 しかし、両親のいい加減さや、妹を恨んでも自分の名前が変わるわけでもなく、花村は半ばあきらめ気味で25年間自分の名前と付き合っていた。 |
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「火」を読んでいない方はこちら 「水」を読んでいない方はこちら 「木彫りの熊ってあるじゃないすか。あの口にガってシャケくわえたやつ。あれってなんで何処の家の玄関にもあるんすかね?」 助手席の男が質問なのかひとり言なのかわからない言い方でしゃべっている。 「うちの玄関にはない」 後藤は、助手席の方をちらりとも見ずに一言で答える。 「そうっすか?うちの実家にもあったし、俺が訪ねる家にはたいがいありますよ。今日行った家にもあったし」 後藤が今の会話を続ける意思がないことが、助手席の男にはうまく伝わらなかったようだ。 「でも今日の家のやつはすごいね。なんてったって実物大だから」 「なにが?」 「なにがって、熊がですよ。シャケだけ実物大じゃバランス悪いでしょ」 後藤は睨みつけるように助手席の男を見るが、今度は男の方が窓の外を見ているため、またも効果はなかった。 「まあ何が凄いって、そんな馬鹿でかいものおける玄関がすごいっすよね」 後藤は早くもこの男を自分の車に乗せたことを後悔していた。 後藤が人里に下りてくるのは10日振りのことだった。 後藤は山中にある個人の木炭工房で炭焼きの仕事をしている。 元来、人付き合いが苦手な性分で、25年前は自分に向かない営業の仕事をしている内にストレスで酒にはしった。 そして当時の妻に愛想をつかされ、幼い子供を連れて出て行かれる。 その直後に会社を辞め、自分を見つめなおすための旅の途中で今の炭焼きの仕事に出会った。 人相手ではなく、木と火を相手にする仕事は自分の天職であると後藤は直感する。 彼はそのとき訪れた炭焼き職人の下で修行をつみ、10年かかって小さな自分の炭焼き工房を持つまでになった。 そして師匠の下を去り、個人で炭を焼くようになってからは、ますます人との付き合いを断っていった。 そんな後藤がどうして見ず知らずのこの男を自分の車に乗せる気になったのか。 後藤自身も不思議であった。 しかし、後藤は人付き合いが苦手なだけで、元々冷たい人間ではなかった。 滅多に人も車も通らない林道を、とぼとぼと肩を落として歩く男の後姿を見て、思わず自分から車の窓を開け、彼に話しかけていた。 「どうしたんだね?こんなところで」 案の定、男は2時間に一本しか来ないバスに乗り遅れたという。 「乗っていくといい」 そんな途方にくれた男をほおっておけるほど強気なら、逆にもっとうまく人と付き合うことが出来たかもしれない。 後藤はそんなことを思いながら、男を車に乗せた。 |
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「火」を読んでいない方はこちら 水際を歩く二人は、お互いに手が触れるか触れないかの微妙な距離を保っている。 初めて誘い出した少女に対してどの程度近づいていいものか、少年は計りかねていた。 少女はそんな少年の気持ちに薄々気付いてはいたが、初めて誘われた相手に自分から手を伸ばしていいものなのか、それとも気付かない振りをした方が男の面子を壊さずに済むのではないか、などと迷いながら最後の距離を詰めかねていた。 「啓ちゃん、どうして今日は誘ってくれたの?」 少年の気持ちの後押しになればと、少女は答えるのが難しい質問をする。 「どうしてって……」 案の定、少年は言葉につまる。 「麻里ちゃんはどうして来てくれたの?」 少年は逆襲するような質問を意図せずに投げかける。 少女も同じように何も言えず、無視していないことを伝えるために笑顔を少年に向けるのが精一杯だった。 小さな湖は氷が張るまではいかないが、散歩するのにふさわしい季節ではなかった。 風が少ないのがせめてもの救いだが、今の啓一と麻里子にとっては救いの風となる。 ぴゅーっと一吹き、見るに見かねた神様か、悪魔が願いを叶えたか。 「寒い」 待ちわびた風の後押しを受け、麻里子は啓一の手を取る。 麻里子の後押しを受け、啓一は彼女の手を引き寄せる。 一気に距離が縮まる二人だが、沈黙の時間が長いのは変わらない。 むしろ離れていた時より会話の数が減った。 啓一は高校に進学してすぐ、麻里子を一目で好きになった。 白い首筋にかかる、後ろでまとめた長い髪。 黒目の割合が多い、大きな瞳。 小作りな鼻と口。 細く長い手足。 初めに見たときから、今日までそれを見るときの胸の鼓動の速さは変わらず新鮮さを保ち続けている。 しかし、今日は初めての距離感に、むしろこれまで感じたことのない息苦しいほどの心臓の動き、生きている実感が湧き上がってくる。 (どうにかなりそうだ) 啓一は自分自身の生を強く意識すると同時に、自分が自分でないような矛盾する感覚も得ていた。 |
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「火が出る。あれ?火が噴く?まあ、とにかく凄い恥ずかしかったってことですよ」 山田順二刑事が先輩刑事達に語っているところ、彼の肩を叩く者がいた。 「おい」 順二が振り返ると、そこには頭に白いものが混じるが、屈強な刑事が一人立っていた。 「おい、俺の前で火が出るなんてセリフ、吐くんじゃねえ」 「だ、だ、だ、大門警部!ち、違うんです。これは……」 「俺に言い訳するな!」 ピシャリと言い残して、大門は刑事達の前から去っていった。 その後姿を見ながら順二は出てもいない額の汗を拭うようなそぶりをする。 「ふー、びびったー。相変わらずの迫力ですね、大門警部は」 「お前も間が悪いなあ。あの人の前で火と言い訳は禁句だぜ」 大門は放火犯担当の刑事である。 勤続25年の大ベテランである彼は、ノンキャリアでいわゆる現場上がりの叩き上げであった。 「しかも、大さんが長年追ってる事件と同様の手口の放火が、今日の未明にまたあったらしいからな」 「ああ、だからピリピリしてるんですね」 順二は自分が尊敬するベテラン警部に嫌われているわけでは無いと知り、ほっとしたように言った。 その様子を見て苦笑しながら中堅の刑事が、 「それにしても長いよなあ、あの事件も。10年になるか?」 「15年だ」 と言いながら、再び順二の肩を叩く者がいた。 順二が再び振り返ると、そこには山さんこと山田厳刑事が立っていた。 「や、山さん」 順二は大門警部に相対するとき以上に緊張した顔を見せる。 「順二、こっちも事件だ。行くぞ」 「な、何です?」 「コロシだよ」 二人の山田刑事は揃って刑事部屋を飛び出て行った。 |
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