Twitterを始めて最初のうちは、ほとんどニュース関連のアカウントしかフォローしていなかった。Twitterを自分にとって必要な情報を得るための手段として考えていたからだ。余計なフォローは、自分にとって不必要な情報が必要な情報を隠してしまう。そう考えていた。
04-01 00:58

最近になってそれは間違いだと気付いた。Twitterには「リスト」という機能があり、そこで自分のフォローを分類することによって必要な情報をピックアップ出来るのだ。僕は早速フォローの数を増やし、リストを使って分類し、自分に必要な情報をまた得ることが出来るようになった。
04-01 00:58

しかし、今フォローの数が100を超え、自分がやはりそれでも間違っていたことに再び気付いた。今まで自分にとって必要と考えていた情報だけが、本当に自分に必要な情報なのか。自分が勝手にふるいにかけてきたものの中に自分にとって有益な情報は本当になかったのか。
04-01 00:59

もっとたくさんフォローしている人もいる中で、僕のフォロー数はまだまだ少ない方だが、もう既に自分のタイムラインを全て読めなくなってきている。
04-01 01:00

Twitterを始めた頃は、タイムラインを全て読まないと気が済まず、それでフォローの数を抑えていた。自分がフォローしているつぶやきは全て見ないと自分に必要な情報を見落としてしまうと考えていたからだ。
04-01 01:01

今フォローの数が増え、それでも何とかタイムラインの全てのつぶやきを読もうとしている自分がいる。
04-01 01:02

リストを作ってみたが、それを活用することは殆どなく（僕のTwitter利用の殆どである携帯電話からリストが見られないのもあるが）、今まで自分が必要だと思っていた情報も、ふるいにかけていた情報も、自分がTwitterにアクセス出来るときに平等にチェックするようになった。
04-01 01:03

アクセスした時点のツイートからタイムラインを順番に過去にさかのぼって全て読んでいく。当然全て読みきれるはずもなく、Twitterにアクセスできない間に流れていくツイートはずっと読めないまま自分から去っていく。
04-01 01:03

そうなった今、僕はその一つ一つのツイートが本当に大事に思えてきた。確かにとるに足らないツイートはいくらでもある。しかし、そんなツイートにも、出会えるためには奇跡的な偶然が必要になってきた。
04-01 01:04

「こんにちは」といったあいさつだけのツイートでも、それを見逃せばあいさつを返すことも出来ない。今この瞬間に出会えたツイートが僕にとって必要なツイートなのだ。
04-01 01:04

実際の社会でも同じだ。全ての情報を得ることなど出来ない。自分にとって必要なものだけと限っても無理だ。そして自分にとって不必要な情報を切捨て、見ないということは、耳を塞ぎ目を閉じるのと同じことだ。
04-01 01:05

僕は今まで耳を塞いでいた。目を閉じていた。確かに本当に必要なものは自分で選ばなければならない。そう選ばなければならない。最初から切り捨てるのではなく、自分が得ることが出来る情報を最大限に取り入れた後に選ぶべきなのだ。
04-01 01:05

Twitterでも多くのフォローから流れてくる無数の情報の中から、偶然手にすることが出来た情報を取捨選択して自分のものにする。フォローを選んでいては限られた情報しか得られない。現実に人を選んで付き合うようなものだ。
04-01 01:06

閉じられた世界では安心は得られるが、自分を成長させることは出来ない。自分が選んだ人は自分に近い考えを持ち、そこから自分を超える情報を得るのは難しい。
04-01 01:07

自分を超えるためには、自分と違う考えにも触れ、必要ならば取り入れることだ。それが本来の情報取得、そしてその先の自己啓発の手段なのだ。
04-01 01:07

どんなツイートでもそれを見ることが出来た偶然を大切にしたい。今はそう思っている。
04-01 01:07

エイプリルフールに今の本当の気持ちをつぶやいてみた。
04-01 01:08

[テーマ:エッセイ | ジャンル:小説・文学]