帰りの車で思ったのですが。
カーナビってありますよね?
僕の車にも付いているのです。
車を買うときに、最初は車でDVDが見たいなと思って、ナビはついでって感じでした。
僕は地図を見るのがわりと好きで、知らない道に入っていくのが大好きです。
だから、道に迷いながらも自分で地図を見ながら、正しい道を探り当てていくことに快感すら覚えていました。
そんな僕ですから、ナビなんて付いていてもそんなに使わないだろうな、なんて考えてました。
選んだナビもトヨタの純正で、機能もこだわりはありませんでした。
ところが、いざ使ってみるとこれが凄く便利。
特に僕の仕事は関東一円の毎日異なる場所に向かうので、車を買う以前は、いつも前日に会社のパソコンで地図を出していました。
ナビを買ってからは、朝現場にいく前に、ピピッと住所を入力するだけで、後は簡単に連れていってくれます。
今では毎日使っています。
僕のナビはDVDナビなので、ナビを使っている間はDVDを見れません。
買った当初はそんなに使うことになるとは思いもしなかったので、何も考えていませんでした。
しかし今ではナビとDVDが同時に使えない機種を選んでしまったことに後悔を覚えるほど、ナビに依存しちゃっています。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ナビを使っていて、渋滞に巻き込まれた時にふと思ったこと。
この渋滞って実はカーナビが作り出しているのではないかということです。
どういうことかといいますと、僕がある現場から会社に帰る時に、ナビを使ったとします。
会社の場所はもちろん常に一緒ですので、出発点が違っても、最後の方は大体いつも同じルートになります。
途中のルートも、東京の北側からはこのルート、西側からだとこのルートといった具合いに、大体決まったルートをナビは示してきます。
ということはです。
先ほど書きましたが、僕のナビはトヨタの純正です。
おそらく、少なくとも同じトヨタの純正ナビは他の人の車に乗っているものでも、同じルートを示すはずです。
もしかすると他社製品も同じルートを示すかもしれません。
そうなるとみんながみんな同じ道を通ることになり、当然渋滞するわけです。
もちろんみんながみんな同じ出発地点から同じ目的地に向かうわけではないです。
しかしそもそも渋滞というものは、大体同じ目的地に向かう車だけで発生してしまうものです。
違う目的地に向かう車達は車達で、別の場所で渋滞を発生させているのです。
ですから、もし同じ目的地に向かう車が全て同じルートを通ることになったら。
最近はナビの普及率もかなり高くなってきて、こうしてまわりを眺めてみてもほとんどの車に搭載されているのが見えます。
それらのナビが全て同じルートを示していたとしたら、全てそれが原因とはいいませんが、かなりの割合を占めているのではないでしょうか。
話はそこで終わりではないのです。
もしナビが渋滞を産み出すほどの影響力を持つのだとしたら。
逆にナビによって渋滞をなくすことができるのではないでしょうか。
つまりナビのメーカーごとに、あるいは同じメーカーであっても例えば製品のロットナンバーごとに、違うルートを示すようにするのです。
おそらく、現在のナビが示すルートというのは、主要道路を通る標準的なルートでしょう。
僕のナビも例え「距離優先」というモードでルート選択したとしても、裏道までは使うことはなく、ほとんど主要道路を使います。
しかし道というものは、ある程度の距離があれば無数の組み合わせがあるものです。
今の渋滞を解消するぐらいに分散させるだけの選択肢はあるはずなんです。
確かに現在のナビでも渋滞情報を表示し、迂回ルートを示してくれるものもあります。
しかしそれはあくまで生じた渋滞を避けるものであって、渋滞を未然に防ぐものではありません。
ですから、どこかで渋滞は生じることになりますし、ナビを搭載していない車は避けることが出来ずに巻き込まれてしまいます。
ナビを搭載している車は一方で渋滞を作り、他の車を巻き込んでおきながら、自分達だけそれを避ける手段も持っているのです。
他の車からしたらたまったもんじゃないですよね。
ですから各メーカーさん、どうかルートを微妙にずらすこと、真剣に考えてみては如何でしょうか?
しかし、これまでの話は単なる僕の想像の話だったわけですが、もし現実が僕の想像通りだとしたら。
ナビによって渋滞が生じるにしろ、解消されるにしろ、人間が機械に支配されているようで、恐ろしい気もします。
便利だけど、機械に支配された世界。
不便だけど、自分の意思で行動できる世界。
あなたはどちらを選びますか?
なんて教訓めいたことが言いたいわけじゃなくて、そうゆうこともあるんだなあって考えていただけたら幸いです。
自分で考えて行動しているつもりが、いつの間にか何者かにコントロールされている、というのが一番恐ろしいことですから。